シャトー・ムートン・ロートシルトってワイン知ってますか⁉️
しっ、知ってるよ・・でも詳しくは知らない
私も飲んだことないな〜
知ってるつもりではいるけど、聞かれたらあんまり答えられない。
そんな超有名なワイン
知らないと恥をかきますよ!
せめて今回で最低限のことは覚えておきましょう。
今回はシャトー・ムートン・ロートシルトに関して詳しく解説していきます。
こんにちは!
シニアソムリエの『かめくす』と申します!
シャトー・ムートン・ロートシルト
フランスボルドー地方メドック地区1級に格付けされている赤ワイン。
ボルドーはフランス南西部でパリから580キロ程離れたワインの都です。
ボルドーの五大シャトーのひとつで権威のあるワインです。
ボルドーの五大シャトー |
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シャトー・ラフィット・ロートシルト |
シャトー・マルゴー |
シャトー・ラトゥール |
シャトー・ムートン・ロートシルト |
シャトー・オーブリオン |
ムートン・ロートシルトを直訳すると、
- ムートン = 小高い丘(motte,mothon)
- ロートシルト(ドイツ語) = ロスチャイルド(英語)
シャトー・ムートンの畑は【ポイヤック村】の小高い丘の上にあることから、その名前がついたという由来があり、主にカベルネ・ソーヴィニヨン種のブドウを栽培しています。*諸説あり
ぶどう畑の面積は約90ヘクタール。
参考までに【ディズニーランド】と【シー】を合わせて100ヘクタールぐらいです
ムートン・ロートシルトのぶどう栽培割合
- カベルネ・ソーヴィニヨン80%
- メルロー16%
- カベルネ・フラン3%
- プティ・ヴェルド1%
なんか噛みそうなブドウ名ですね
土壌
河原石や小石で形成された、いわば『礫(つぶて)』が表面をおおい、太陽熱を吸収します。
ジロンド川に沿って走る地形のため、粘土に加え砂も混じり合っています。
野菜を作る畑とは全然違います
地形
メドック地区は全長80km、幅5~10kmの細長い帯状です。
このシャトー・ムートン・ロートシルトの畑はメドック地区の中でも北に位置します。
気候
- 夏は暖かく冬は非常に寒い海洋性気候
- 気温は3℃〜28℃
- 年間降水量は800mm程度で東京の約半分
日本よりも乾燥しててちょっと涼しい
ロスチャイルド
シャトー・ムートン・ロートシルトの所有者は世界の超有名なユダヤ系の財閥です。
世界最強の銀行系財閥を築き上げ200年に渡り世界の経済や政治に影響を与え続けている財閥です。
シャトー・ムートン・ロートシルトは実力がありながら2級に格付けされてしまいましたが、1973年に異例の1級に格上げをされました。
ワインラベル
シャトー・ムートン・ロートシルトのラベルは他のワインとちょっと違います。
毎年選ばれた著名な画家や彫刻家のワインラベルは今日に至るまで全世界で注目を集めています。
著名な画家としては、
- 1958年 サルバドール・ダリ
- 1970年 マルク・シャガール
- 1973年 パブロ・ピカソ
- 1979年 堂本尚郎(どうもとひさお)
- 1991年 出田 節子(いでた せつこ)
有名な偉人ばっかりですね。日本人画家も描いてるんですよ
ワインの相場
現在シャトー・ムートン・ロートシルトの価格は
50,000円〜350,000円の相場です。
結構幅が広いですが、ヴィンテージにかなり影響されるようです。
中には掘り出し物もあるようです。
1988 シャトー・ムートン・ロートシルト(楽天) 52,800円
1991 シャトー・ムートン・ロートシルト(楽天) 75,900円
2000 シャトー・ムートン・ロートシルト(楽天) 350,000円
【ポイヤック】の年別ワインの評価ヴィンテージチャートをご覧ください。
評価☆が5だと値段も上がりますね
ポイヤックヴィンテージチャート
ヴィンテージ | 評価☆5段階 |
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2018 | 5 |
2017 | 4 |
2016 | 5 |
2015 | 4 |
2014 | 4 |
2013 | 3 |
2012 | 4 |
2011 | 4 |
2010 | 5 |
2009 | 5 |
2008 | 3 |
2007 | 3 |
2006 | 3 |
2005 | 5 |
2004 | 3 |
2003 | 5 |
2002 | 3 |
2001 | 3 |
2000 | 5 |
1999 | 3 |
1998 | 3 |
1997 | 3 |
1996 | 4 |
1995 | 4 |
1994 | 3 |
1993 | 3 |
1992 | 2 |
1991 | 2 |
1990 | 5 |
1989 | 4 |
1988 | 4 |
1987 | 2 |
1986 | 5 |
1985 | 4 |
1984 | 2 |
1983 | 3 |
1982 | 5 |
1981 | 3 |
1980 | 2 |
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セカンド
シャトー・ムートン・ロートシルトのような著名なワインには『セカンド』と呼ばれるワンランク下のワインが存在します。
ワインの法律は非常に厳しく、その規定を満たしていないとワイン名を名乗ることができません。
シャトー・ムートンと同じ造り手のブドウなのに低価格で購入できコスパが良い場合が多いです。
『わけあり商品』
とはいえセカンドと言っても最高級なものが多いのでチェックしてみて下さいね。
シャトー・ムートン・ロートシルトの【セカンド】は、
『ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト』
セカンドになる理由
- ブドウの樹の樹齢が若いもの
- 醸造の段階で選別されたもの
- 特定の区画で造られたもの
以上の理由でセカンドに指定されます。
セカンドは美味しくないの?
品質が落ちるのかな・・・
このように思うかもしれませんが、セカンドにもしっかりとした規定があるので、厳しい条件をクリアしないとセカンドにはなれません。
- ダイヤモンドでも微妙に重さが足りなくて1カラットを名乗れないのもありますよね
- 真珠でも目に見えない顕微鏡レベルじゃないとわからない傷があるとか・・・
ブランドの信頼とムートンの特徴をしっかりと受け継ぎながら、半値以下で手に入る『セカンド』って魅力ありますよね。
セカンドで価格を抑えてお得にムートンを楽しむ。
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ジョイントベンチャー
ジョイントベンチャーとは複数のワイナリーが合併して設立されたワイナリーを意味します。
1960年代、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵はアメリカのロバート・モンダヴィとタッグを組んでジョイントベンチャーをスタートしました。
現在までに共同開発している国です。
『オーパスワン』も『アルマヴィーヴァ』も現在では価格が上がり、希少価値も出てきて、中々手に入らない代物になってしまいました。
ムートンを買うよりは手に入りやすいです
2000年シャトー・ムートン・ロートシルト
ラベルが違う
2000年シャトー・ムートン・ロートシルトは、唯一ラベルがアーティストの作品ではなく『アウクスブルクの牡羊』の彫刻仕立てになっています。
ワインラベルが欲しいと言っても、ラベル剥がしで剥がせません!
2000年は最高の当たり年と言われており、これからさらに希少価値が上がっていきます。
- 外観:ルビー色よりもガーネットに近い色合い
- 香り:レーズンやプルーンなどフルーツのコンポートの香り、熟成からくる下草(私の印象として裏庭のこけを嗅いだ時の香り)
- 味わい:ナッツ系のロースト香とコーヒーのニュアンス
今買っておいたら将来高く売れるかな〜?
まとめ
シャトー・ムートン・ロートシルト
いかがでしたか?
ワインって歴史もあり、造り手の愛情が受け継がれているんですね。
金額的にはそう簡単に買えるワインではないですが、いつかはあなたも飲んでみて下さいね。
手の届きやすいセカンドワインやジョイントベンチャーのワインも是非お試しください。
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またお会いしましょう
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